投稿者: admin

身体測定

健康診断における身体測定。これは、肥満度の判定・メタボリックシンドロームの診断を目的として行われています。具体的には体重・身長・腹囲の計測を行っていきます。

今回は、各測定項目の測定方法や基準値などをお伝えします。まずは体重測定。体重計の上に乗り、中央に静止して計量していきます。測定の際は衣類を脱ぎますが、測定する場所や状況に応じて衣類は着たままで測定を行う事もあります。ただ、コートやバッグなどは外す必要がありますね。

衣類を着たままの測定だった場合は、測定された数値からその衣服のおおよその重量を差し引いて測定するといった具合です。続いて身長計測。靴・靴下は脱ぎ、両かかとをくっつけ、背・おしり・かかとを身長計の柱に接するようにして直立します。両腕を体の横に置き、頭部はやや顎を引いて保ち測定します。

なお、ご高齢の方など背中が湾曲している場合や、身体に不自由があって測定に負担や危険が伴う場合もあると思います。そんな場合には、測定しないという事もあります。また、身長は変化が少ない為、過去の測定記録が整備されている場合は2~3年に1回で良いでしょう。

そして腹囲の測定です。腹囲は前述したようにメタボリックシンドロームの診断に用いられます。腹囲は、力を抜いて立った状態でへその高さでウエストをはかります。両足は揃え、両腕を身体の横に自然に下げ、お腹に力が入らないようにします。巻き尺を腹部に直接あてて測定を行っていきます。

水平に巻き尺がまかれている状態で、普通の呼吸をし、息を吐いた終わりに、目盛りを0.5㎝の単位まで読み取ります。なお、腹囲測定の際は、出来るだけ飲食後2時間以上経過した後が良いでしょう。日本人の腹囲の基準値は、男性で85㎝、女性で90㎝とされています。腹囲の値がそれ以上で、且つ脂質・血圧・血糖のうち2項目以上が基準値を超えるようなら、メタボリックシンドロームト診断されます。

人間ドックで聴力を検査する意義

人間ドック健診で対象となるのは、普段の日常生活にはそれほど影響を及ぼしていない騒音性難聴・加齢による老人性難聴などの慢性的感音難聴が主である。検査結果で異常所見が確認され且つ耳疾患の既往が無い場合には、より専門的知識と精密な検査が必要となる事もあり得る。

その場合は診断に際して専門医に紹介する必要があるだろう。異常所見の内、老人性難聴が疑われている場合には、健診にて難聴の進行の有無を確かめた上進行する際には専門医に紹介・連携を図るという流れになる。

特に難聴の訴えはなく、耳鳴り・耳の閉塞感を訴えているような場合にも注意が必要だといえる。加えて、それぞれの危険因子つまり家族歴や生活習慣病の有無、職場環境などを確認し、予防の重要性を患者さんに認識してもらうという事が大切である。

生活習慣に対する指導と年齢への考慮

高齢化社会に突入したわが国では、人間ドック受診対象者の年齢も徐々に上昇してきている。もちろん、加齢に伴って発病のリスクは増えていくため高齢者こそ健診が必要だともいえるだろうが、人間ドック及び健診での「高齢者の基準値」を考慮する必要があるのではないだろうか。退職後の生活の変化に伴って活動量の低下・食生活の変化、そしてそれによって引き起こされる高齢肥満を念頭に置いて指導を行っていく必要があるといえるだろう。
近年後期高齢者の受診者が増加傾向にあるのだが、それは健康志向の高まりを表しているといえるだろう。しかしながら、それも個人差があるといえ、各種疾患の治療効果に対するエビデンスは十分とは言えない点が挙げられる。だからこそ、一人ひとりのライフスタイルやクオリティー・オブ・ライフ(QOL)に配慮した指導も重要となってくるといえるだろう。
また、厚生労働省による特定保健指導においては、後期高齢者に対して行う指導を40~74歳と同様の指導を行うのではなく、本日の要望に応じて健康相談や指導を行える体制・環境を整えることが重要であると示している。しかし、急に指導内容を変えると 受診者の混乱を招きかねない為、一人ひとりの状況も考慮する必要があるといえる。
高齢になるほど、通院や処方された薬を服用しているという方も多い。複数の診療科を受診し複数の投薬を受けているという可能性だって考えられる。しかしながら、外来での短時間の診療ではしっかりと生活指導を受けられない場合も多い為、人間ドック健診で総合的な生活指導を受けられるというのは非常に良い機会ではないだろうか。その上で主治医への相談へ繋げることも出来、基準値から逸脱している場合には投薬状況にも注意して検診を行う必要があるだろう。アプローチの工夫も都度行いながら、認知症や転倒骨折への予防も行っていけたらより効果的であるだろう。

悪性腫瘍に関するPETドック

PETドックは臓器別に検査があるのだが、今回は悪性腫瘍すなわちがんに特化してご紹介したいと思う。そもそも疾病というのは、ある臓器が生化学的変化を起こすことで病変化が始まっていく。初期段階の形態変化というのはごくわずかであり、自覚症状のないケースも多いのだ。従って、異変を感じたときにはかなり進行してしまっているという事が非常に多い。今後の医療における課題の一つとして、この「初期段階の発見」というのが挙げられるだろう。さて、この生化学的変化の代表ともいえるのが糖代謝であるだろう。糖代謝というのは、食事によって摂取されたエネルギーが各臓器へと運ばれ活動のもとになる。そして余分なエネルギーは上に備えて蓄えられ、必要な時に消費されるという仕組みのことだ。この糖代謝の働きを用いた検査を行っていく。PET検査と呼んでいる。ブドウ糖と放射性物質を結び付けた検査薬(FDG)を注射し、それが体内でどのように分布していくかを画像化して調べる検査である。全体の所要時間はおよそ2時間、被験者が検査台に登るのはおよそ20分である。一般の検診では肺がん検診・乳がん検診・大腸がん検診などのように臓器別に調べるのだが、一方PETがん検診では臓器や部位を特定せずに全身の検査を行うことが出来るのである。
近年の健康志向、特にがんに対する意識は高まりを見せつつある。自分の健康を自身で理解し管理し守ろうとする意識も高くなってきているように思う。このような背景も相まって、今後ますますPETドックが必要視されていくのではないかと思う。全国でPETドックが普及し、無症候のがんを発見し早期治療に取り掛かることが出来たらより良いだろう。このことが、将来的に死亡率の減少にもつながっていくのではないだろうか。

がんの検査

腫瘍マーカーというのは、ガン発見の手がかりになる検査だそうです。
体内にガンができると、健康なときにはほとんどみられない特殊なたんぱくや酵素、ホルモンなどが血液や尿、体液の中にふえることがあるそうです。
これは、がん細胞に反応してできる物質だそうです。
腫瘍マーカーとは、これらの特殊なたんぱくや酵素、ホルモンなどを測定して、ガンの存在や量を示すそうです。
腫瘍マーカーは疫学や血清学の研究が進んでいるそうです。
バイオテクノロジーの発展で種類も増えているそうです。
腫瘍マーカーには数十種類あるそうですが、その中には、決まった臓器のガンに反応するものがあれば、いくつかの臓器のガンに反応するものがあるそうです。
一般的に、腫瘍マーカーの値が高ければ高いほど、血中に腫瘍細胞が出現してるという場合、ガンが存在しているということだそうです。
他の臓器に転移している可能性も高いそうです。
腫瘍マーカーの血中レベルは、がんがある程度大きくなるまでは基準値を超えないため、腫瘍マーカーによる早期がんの診断は不可能だそうです。
そのため血液検査、画像検査、病理検査と他の検査と組み合わせえて総合的に診断する必要があるそうです。
早期がんと診断された場合でも腫瘍マーカーが高値であれば、転移などが考えられるそうです。
手術をする前などに腫瘍マーカーが基準値を超えていた場合は、手術後も引き続き腫瘍マーカーの値を追跡するそうです。これは治療の効果や再発の判定に役立つそうです。
ただ、腫瘍マーカーというのは、慢性肝障害、腎障害、呼吸器の慢性炎症、閉塞性黄疸、高血糖などでレベルが上昇することもあるそうなので、注意をしなければならないそうです。

免疫反応、炎症反応について

身体には生体防御のための精緻な機構が備わっているそうです。
その代表的なものが免疫だそうです。
これは長い進化の歴史を経て備わったものだそうです。
身の回りには、多くの種類の病原体にさらされているそうです。細菌、ウィルス、カビ、寄生虫など、つねにこれらの病原体から感染の危険があるそうです。
健康な場合では、これらによる感染は容易に成立しないそうです。
また、たとえ感染が起きても、多くの場合、一定期間後に治療するそうです。
さらに外からの病原体ではなく、自分の身体が生ずる異常ながん細胞なども、通常、気づかない間に除去されていると考えられているそうです。
これは、病原体やがん細胞などを非自己と認識して、排除する生体防衛機構によるものであるそうです。これを免疫反応というそうです。
免疫には、好中球やマクロファージなどという細胞が中心となって多くの病原体に対して非特異的に応答する自然免疫と、リンパ球が中心となって病原体に対して特異的な抗体の産生、Tリンパ球の活性化などを介して応答する獲得免疫とがあるそうです。
自然免疫は、獲得免疫が成立する上においても重要なメカニズムだそうです。
炎症というのは、免疫と関連する生体反応だそうです。身体が何らか有害な刺激を受けたときに免疫応答が作動して、それによって出現するものだそうです。
赤くなったり、熱みを持ったり、腫れ上がったり、傷んだりを、炎症の4兆候というそうです。
さらに機能の障害も含めて「炎症の5兆候」ということもあるそうです。
怪我をすると、その部位が化膿するかと思いますが、それを思い浮かべたら、炎症反応の意味がわかるそうです。
このように局所での反応によって、全身を守るしくみが出来上がっているそうです。

白血球数、白血球分画について

血液中の白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類に分類されるそうです。
通常、白血球数を確認して、これに異常を認めた場合に、その種類の白血球がおもに増減したかを調べるのが白血球分画検査だそうです。
白血球は、からだに侵入した細菌などの病原体や異物を取り込むそうです。そして消化・分解するそうです。
また、免疫・アレルギー反応にも関与しているそうです。
白血球が増えたり減ったりするのは、からだのどこかに感染や炎症が起きていることをしめしているそうです。
血液の病気の場合には、このような原因とは無関係に白血球が増えたり、減ったりするそうです。
現在は、自動血球計数器というもので、短時間で正確に測定することができるそうです。
ただ、異常な白血球の観察には、いまでも専門の技師や医師の顕微鏡による観察が必須だそうです。
検査で、細菌やウィルスなどの感染症にかかっていないか、免疫能はどうか、血球を産生する骨髄の機能などがわかるそうです。
好中球は感染防御能、リンパ球は免疫能と関係しているそうです。
好酸球はアレルギー疾患の際に増加するそうです。
血液のガンである白血病に関してもこの検査結果が診断の糸口となるそうです。
白血球数というのは、個人差が大きいそうです。また同じ一人でも一日のうちの時間帯で変化するそうです。
運動などによっても変化するそうです。
そのため、多少の変動があってもあまり気にする必要はないそうです。
健診などでも、基準値よりはずれていても、程度が軽かったり、時間による変化がなければ心配はないそうです。
基準値内でも、同じような状態で検査をした以前と検査値が大きく変動していたりすると注意が必要だそうです。

アンモニア

アンモニア、体内のタンパク質や核酸が分解される或いは腸管内で食事中のタンパク質が分解される事によってつくられる物質です。このアンモニアは、身体にとっては有害物質になります。特に脳や神経系に作用し、意識障害をきたす事も分かっています。この有毒なアンモニアは、そのほとんどが肝臓において、尿素サイクルと呼ばれる反応によって尿素に作り替えられて腎臓から排泄される事で処理されています。実際には肝臓以外にも、筋肉や脳でもアミノ酸が変換される反応に伴ってアンモニアは消費されています。しかし体内のアンモニア全体の除去割合では少ない為、やはり肝臓での処理が重要となってくるのです。従って、本検査では肝臓の処理能力を調べる目的で行っていきます。肝臓の働きが障害されている時、特に高度に障害されている時に血液中でアンモニアは上昇します。アンモニアが上昇する病気としては、劇症肝炎・進行した肝硬変をはじめ、門脈圧亢進症があげられます。これらの病気は、意識がもうろうとしたり反抗的になる・手が大きく震えると言った症状を起こす肝性脳症になる事があり、そのまま放置してしまうと致命的になります。同様に意識に変調をきたす病気は多くありますが、肝性脳症絵は意識の問題に加えて血液中のアンモニアが上昇している事が診断の大切な手がかりになってくるのです。

上部消化管内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査では、食道・胃・十二指腸を直接観察する検査です。その為「胃・十二指腸ファイバースコープ」とも呼ばれています。口から直径10mm程度の電子内視鏡を挿入して、胃・食道・十二指腸の内側(内腔)を観察していきます。本検査より病変部の有無を色調・粘膜模様の違いなどから知る事が出来、質的・量的診断を行う事も可能となっています。また、組織の採取(生検)や簡単な内視鏡手術を行う事も出来ます。本検査での注意ポイントがいくつかありますのでご紹介します。まず常用薬のある方。現在服用している薬はすべて必ず報告するようにしましょう。脳梗塞や心臓病などによる血栓予防の「血液が更サラサラになる薬」を服用している方も検査は可能ですが、生検や内視鏡手術となると制限される場合があります。また、病状によって薬を一時的に中止する必要がある場合と、服用を継続した方がよい場合とがあります。検査前に確認しておく必要があると言えますね。また、検査前日の夜9時頃~検査終了まで絶食する必要があります。水・お茶などは検査の2時間まではOKです。検査直前、通常だと消化管の動きを抑える鎮痙剤を投与します。しかし心臓病・緑内障・前立腺肥大・糖尿病がある方の場合だと使用できない可能性がありますので、該当する際には事前に相談しましょう。のどスプレーやゼリー状の麻酔薬「リドカイン」で局部麻酔を行います。このリドカインという薬に対して稀にアレルギー反応を示す方がいます。今までにアレルギーの指摘をされた事がある方は事前に申し出ておきましょう。本検査の所要時間は早くて5分、詳しく検査したり組織採取も行うという場合でも10分程度で終わります。数字で見れば僅かだと言えるかもしれませんが、口からの内視鏡挿入という事もあり苦痛を伴う検査です。我慢できない・痛い・不快感に耐えられないという場合には無理せず右手を上げて合図して大丈夫です。ただし、自分で内視鏡を抜いたり、検査中に話すのは危険ですので絶対にしないようにしましょう。検査から数時間経っても不快感がとれない・腹痛・発熱・下血・吐物に血が混じる等の異常がみられる場合には、検査を受けた医療機関へ行きましょう。本検査より、良性疾患が見つかった場合には薬物療法や経過観察となります。悪性疾患であった場合には早急に手術などを要します。

LDLコレステロールは悪玉コレステロール

冠動脈疾患や脳梗塞の増加を抑制するためには、LDLコレステロール値の管理が重要だそうです。

絶対リスクや管理区分は、加齢や糖尿病、慢性腎臓病、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患、喫煙といったリスクの状況によって変化するそうです。そのため、定期的なチェックが必要だそうです。

高トリグリセライド血症や低HDLコレステロール血症は、しばしば耐糖能異常や肥満、小血圧などと合併するそうです。

肥満の中でもとくに内臓脂肪をもとにした脂質異常症はメタボリックシンドロームとの関連が深いそうです。動脈硬化性疾患の高リスク状態だそうです。

LDLコレステロールは直接測定する方法と、換算式で求める方法があるそうです。

換算式の方は、直接測定するのが煩雑だったために考えられたものだそうです。

LDLコレステロール=(総コレステロール)-(HDLコレステロール)-(中性脂肪÷5)で求められるそうです。

これは空腹時の中性脂肪が400mg/dl以下の場合にのみ用いることができるそうです。

直接法の方は、食後でも用いることができるそうです。

LDLコレステロール値が高いと動脈硬化が進行しているそうです。

冠動脈疾患など動脈硬化が原因になる病気が発症するリスクが高くなるそうです。

とくに過去に冠動脈疾患などの病気にかかったことがあったり、糖尿病や高血圧などがあると、リスクはとても大きくなるそうです。

不飽和脂肪酸中心のメニューの食生活をするなどがとても重要となるそうです。

食べ過ぎや運動不足にも十分に注意して、喫煙や過度のストレスにも気をつけなければならないそうです。

これらが是正できない場合は、薬剤を用いることもあるそうです。

LDLコレステロールは動脈硬化の現況の悪玉コレステロールだそうです。

十分に注意が必要だそうです。