ジクロフェナクはロキソプロフェンよりも強い鎮痛効果をもっており、特にジクロフェナクはNSAIDsのなかでも最も強い鎮痛薬とされ、他の鎮痛薬では効果がない場合にも使われていますが、効果が強い分、消化器系の副作用も起こしやすい傾向があります。また、他に注意すべき点としては、ロキソプロフェンとジクロフェナクはどちらも妊娠中の薬の安全評価結果から、禁忌とされており、基本的に妊婦に使うことはできません。また、成人の用量しか設定されていないため、小児にも使うことができません。さらに、インフルエンザの際にロキソプロフェンやジクロフェナク等のNSAIDsを使うとインフルエンザ脳症を引き起こす危険があります。従って、妊娠中の女性や小児に対しての使用やインフルエンザの疑いがある場合には、安易にロキソプロフェンやジクロフェナクを使わず、より安全に使えるアセトアミノフェンを使うのが一般的であることを薬剤師はよく覚えておく必要があるでしょう。