肺や胸郭・呼吸筋・末梢神経に異常はないのに呼吸指令が出ていない為、無呼吸が生じます。メカニズムは様々ですが、心臓の機能が低下した方の場合には、30~40%の割合で中枢型の無呼吸がみられるという報告もなされています。診断においては、簡易検査であるアプノモニターという装置を装着して寝ている時の状態を測定する事から始まります。睡眠中の鼻と口の呼吸の流れ、いびきや気道を通る空気の音、酸素濃度等を記録していきます。こうして、睡眠時に無呼吸あるいは低酸素に陥っていないかを判定します。近年では小型化も進み、自宅で行えるようになってきました。この検査によって睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合、精密検査が必要となってきます。精密検査はポリソムノグラフィー(PSG)若しくは終夜睡眠ポリグラフと呼ばれ、入院が必要となります。いびきはひどく、途中で呼吸が止まっている人は専門医に相談しましょう。