ペプシノゲンというのは、胃液に含まれる消化酵素の事です。ペプシンを作る物質になります。胃底腺主細胞と副細胞から分泌されるⅠ型と胃底腺の他、幽門腺・噴門腺・十二指腸から分泌されるⅡ型があります。産生されたペプシノゲンのごく一部が血中に入り、腎臓から排泄されます。

つまり、腎機能が悪化した場合に高値になるという事です。この検査は、胃粘膜の萎縮性病変の評価に役立てられます。萎縮性胃炎は、ペプシノゲンⅠの低下が顕著という特徴があります。このようにⅠ/Ⅱ比の低下は萎縮の進行度の指標となります。

前述した萎縮性胃炎という疾患は、胃がん発生の素地となり得ます。その為、ペプシノゲン検査は胃がん検診に用いられています。また、内視鏡検査も併用する事で胃がんの診断に勤めます。内視鏡の適否については医師の指示に従います。