感染症とは、病気の原因となる微生物が体内に侵入し、それが繁殖する事で生じる病気を言います。この感染症というのは、すべての臓器で起こり得るもので、臓器の形を見極める画像診断や臓器が機能しているかを調べる生理検査など、感染症を診断する上で欠かす事の出来ない検査になります。一般的に感染症の検査は、病気の原因となる病原微生物を見つけだしたり、存在を確認する為に行われます。ウイルスの存在を確認する抗体検査や細菌を特定する培養検査などが代表的な例でしょう。調べる検体は、血液をはじめ感染を受けた臓器の分泌液や尿・便・痰・髄液・胃液・膿などといった体液が対象となります。病原微生物に感染しても、すぐに病気になるのかと言われるとそうでない場合もあります。このような、病気にはならない状態で体内に病原微生物が住み着いているという状態の人をキャリア(保菌者)と言います。将来発病するリスクを潜在的に抱えているのです。それに加えて、周囲の人を感染させてしまうという危険性も持ち合わせています。