血小板とは、巨核球という細胞がちぎれて出来る顆粒状の物質で、血液中に存在し止血の際に重要な働きをする細胞である。負傷などなにかしらの原因により血管が傷つくと、血管内皮が破れてしまいその穴があいたところに血小板集まってくっつき傷口をふさいでくれるのだ。血小板が少なくなってしまったり、血小板の有する機能が低下してしまうと、出血は止まりにくくなってしまうのである。そのため、そもそも出血しやすかったり・出血がなかなか止まらなかったり、貧血があって慢性出血が疑われるなどの時には必ずと言っていいほど行われる検査なのだ。

一方で、逆に血小板が過多となると、血液は固まりやすくなる。血液が固まってしまうと血栓ができ、その血栓が血液の流れを塞ぎ妨げてしまう。そしてその症状の先に待っているのは脳梗塞・心筋梗塞など命にかかわる重大な病気なのだ。

この検査は採血にて血液中の血小板量を調べるものである為、検査時間もだいたい1~2分ほど、簡易な内容である。1点注意するならば、これまでに抗凝固薬を用いた凝集があった方は速やかに医師に申し出ていただきたく思う。 さて、この検査結果より異常が検出され血小板が5万/μL以下となると、出血しやすく且つ止血しづらくなってくることが知られている。例えば、ちょっとどこかにぶつけただけでも紫色のあざが出来てしまう「紫斑病」・原因不明で血小板のみ病的に減少する「本態性血小板減少性紫斑病」・そのほかに原因がある場合には「症候性血小板減少性紫斑病」などの可能性が挙げられる。異常といえる所見があった場合には、別途精密検査を行い、専門的な治療をきちんと受け改善していくことが大切である。